使い方の手引き

決算書を読み込んで、財務分析と所見づくり、計画策定までを一つの流れでこなすためのツールです。ポイントを使用してAIによる支援を受けられます。最初に読むのはこのページだけで足ります。

全体の流れまず何をするか決算書OCR読み取り結果の確認 ポイントの考え方財務分析計数計画会社の見え方と権限よくある迷いどころ困ったとき

全体の流れ

1
決算書を読み取る(OCR)— PDFやスキャン画像を放り込むと、P/L・B/S・製造原価・月次売上を科目ごとに数値化します
2
結果を確認して保存 — 科目名・金額・集計行・固変区分を画面で確かめてから保存。会社の登録はここでできます
3
財務分析 — 期ごとの推移、収益構造、指標、グラフ。計画値を入れれば計画と実績の比較もできます
4
所見を残す — ヒアリングで分かったこと・前提・訂正を科目やセルに紐づけて記録します。次回の分析で読み返せます
5
AIに相談する — 財務分析・計数計画の右パネルで、その会社の数値と所見を踏まえてAIと話せます。セルや科目、計画のセクションをクリックして「この数字なんで?」から始められます(ポイント消費)

まず何をするか

事業者の登録から始める必要はありません。いきなり「決算書OCR」に決算書を入れてください。読み取り後の画面で会社名が自動判定され、未登録なら「+新規登録」からその場で登録できます(会社名と決算月が入るだけで作れます)。

練習したいときは、DEMOの会社(TNサンプルグループ)に対して読み取り・分析を試せます。一覧右上の「DEMOを表示」で出てきます。

決算書OCR

入れられるもの

ページ選択

サムネイルが出たら、読み取るページだけをクリックで選びます。対象は 貸借対照表・損益計算書・販管費内訳・製造原価報告書、月別売上のある 法人事業概況説明書(裏面)。表紙や申告書本体は不要です。ページを絞るほど速く、ポイント消費も減ります。

保存先の会社(任意)

読み取る前に会社を選んでおくと、その会社に登録済みの決算期が表示されます。同じ期をもう一度読み取ると保存時に置き換えになるので、二重に読む前に気づけます。選ばなければ読み取り結果から自動判定します。

所要時間

30秒〜4分。画面に経過時間が出ます。5分たっても切り替わらない場合はページを再読み込みして再度お試しください(その場合ポイントは消費されません)。

読み取り結果の確認

AIの読み取りは正確ですが、確認は必ずしてください。見るところは4つです。

見方
集計行 集計合計・利益などの集計行にはチェックが入り、保存時にスキップされます(明細から計算するため)。自動判定を外したい/付けたいときはチェックを変えるだけ
科目名(原文)決算書に書かれていた名前。財務分析の画面ではこの名前で科目が並びます。新規 は「この会社の過年度データに無い科目名」の印。読み違いでないか原本と見比べてください
標準科目名科目を分類・照合するための共通の名前。推測 は自動で当てはめた候補なので確認を。欄をクリックすると、その行の区分に合うグループが先頭に出ます。橙色の枠は「リストに無い名前」の印で、エラーではありません。見つからなければ「その他の◯◯」を選ぶ(運営に通知が届き、リストへの追加を検討します)。それも面倒なら「原文のまま」ボタンで、決算書の名前のまま確定できます。→ 詳しく
固変区分固定費 変動費 で色分け。販管費は原則固定費で、変動費になるのは荷造運賃・保管料・売上連動の販売手数料くらいです。橙(変動費)がそれ以外に付いていたら直してください

「要確認 N件」の表示と「要確認の行だけ表示」で、見るべき行だけに絞れます。B/S タブには貸借の検算結果が出ます。合わないときは差額と同額の科目が候補として出るので、集計行チェックの付け外しで直ることがほとんどです。

同じ会社・同じ決算期・同じ書類(P/L や B/S)が既に登録されている場合、保存すると古い方は削除して置き換えになります。保存前に確認ダイアログが出ます。暫定決算→確定決算の差し替えはこの方法で正しく反映されます。

ポイントの考え方

財務分析

一覧の会社カードから開きます。P/L・B/S・CF・収益構造・指標・グラフの6タブ。OCRで保存した数値は実績として自動で並び、計画値はセルに直接入力します。所見タブでは、科目・セル・期に注記を残せます(科目名の隣のドットは全期間に効く話、セルの中のドットはその期だけの話)。

ナビの「AI相談」で右にパネルが開きます。セル・科目名・期ヘッダ・集計行をクリックすると、それを話題にして質問できます。AIの回答は会話のままでは次回に残りません。残したい内容は回答の「ノートに保存」で所見に入れてください(保存したものだけを次回のAIが読みます)。初回は会社データを読み込む分のポイントが乗り、5分以内に続けると安くなります。

計数計画

早期経営改善計画のような「課題 → アクションプラン → 数値計画 → 月次資金繰り → 提出 → モニタリング」を一つの画面で作るツールです。会社カードの「計数計画」、または財務分析の上のボタンから開きます。計画がまだ無い会社では、開くとそのまま新規計画の作成から始まります。

財務分析との関係:財務分析で数字から立てた見立ては、まだ仮説です。計数計画はその仮説を、ヒアリング・強み弱み・外部環境などの事業分析で検証し、課題とアクションに落とす場所です。検証の結果、財務分析の見立てが覆ることもあります——それは正常で、計数計画側の結論を優先します。

0
全体 — 計画の骨子。「計画情報」の各セクション(事業概要・現状認識・強み・弱み・外部環境・改善方針・支援者と共有したい事項)は、それぞれが事業分析の1項目です。空欄は「まだ分析していない」という意味なので、埋まっていなくても構いません
1
課題・アクションプラン — 経営課題を整理し、それに対応するアクションを施策内容・責任者・KGI/KPI・財務効果(3シナリオ)で登録。公式Excelがあれば一括取込できます
2
年次計画 — アクションの効果額を科目別に積み上げた計画値。公式の様式に沿った指標も並びます
3〜5
月次資金・提出・モニタリング — 月次への展開、提出用の出力、計画後の実績との比較

右パネルの「AI相談」は計数計画でも使えます。「計画情報」のカードや課題・アクションの行を開くと、それを話題にして「この課題へのアクション案」「KPIと効果額の提案」「現状認識の下書き」などを頼めます。下書きは「計画情報」の欄に入るだけで、保存は必ず人が押します。

会社の見え方と権限

社名をどこまで伏せるか

一覧・カード・見出し・グラフには表示名だけが出て、正式名は出ません(画面共有やスクリーンショットで社名が並ばないようにするため)。正式名が見えるのは会社の編集画面と OCR の取込確認だけです。

1
軽く伏せたい — 会社編集で「表示名」を入れる(例:「North建築デザイン」「(株)MCE」)。正式名はそのまま残るので、OCRの会社名判定や帳票はそのまま動きます
2
もっと伏せたい — 正式名そのものを「A社」のような仮名にする。この場合、OCRの会社名自動判定は効かなくなるので、取込時に保存先を自分で選びます

誰が見られるか

会社は作った人だけが見られます。他の人(管理者も含む)に見せるには、会社カードの「共有設定」で相手を選んで権限を付けます。権限は2種類だけです。

閲覧者 — 画面を読む・AIに相談する(自分のポイントで)。数値・所見・計画は書けません
編集者 — 閲覧者にできることに加えて、数値の入力、OCR取込、所見の追加、計数計画の編集ができます。作った人は自動的に編集者です

DEMOの会社は全員が閲覧できます(編集は付与された人だけ)。所見・AI相談の会話は、その会社を見られる人全員が読めます——会社を共有する相手には、数字も所見も一緒に見せることになります。

会員区分の期限が切れると、ログインはできますが閲覧のみになります(AI・会社作成・編集が止まる)。ポイント残高は OCR 画面の右上と AI相談パネルに出ます。契約期間は運営からの案内で確認してください。

よくある迷いどころ

会社名の自動判定が違う会社を選んだ

「保存先の会社」のプルダウンで選び直してください。読み取り前に会社を選んでおけば、そちらが優先されます。

標準科目名にぴったりの名前が無い(橙色の枠)

まず安心してください。橙色はエラーではありません。「共通リストに同じ名前が無い」という印で、そのままでも保存できます。

標準科目名は裏方の名前です。財務分析の画面には決算書どおりの科目名(原文)で並ぶので、ここで何を選んでも分析の見え方や集計は変わりません。「科目を大まかに分類するためのラベル」くらいに考えてください。

おすすめの順番はこうです。

  1. 「その他の◯◯」を選ぶ(例:特許権仮勘定 → その他の無形固定資産)。欄をクリックすると、その行の区分に合うグループが先頭に出るので、その中の「その他の…」を選べば十分です。こうしておくと運営に「この名前が無かった」と通知が届き、リストに追加するかを検討します
  2. それも面倒なら 「原文のまま」ボタン。標準科目名を決算書の名前そのものにして確定します。橙色が消え、「要確認」の数からも外れます。「この名前でいい、と自分で確かめた」という印です

どちらを選んでも分析には影響しません。「原文のまま」は、名前探しで手が止まらないための近道です。

貸借が合わない

集計行が明細としても数えられている(または逆)ことが大半です。B/S タブ上部の候補をクリックして集計行チェックを切り替えてください。

読み取りが途中で止まった・エラーになった

ページを再読み込みしてもう一度。結果が届かなかった読み取りは消費されません。何度も続く場合はメッセージでお知らせください。

一覧に会社の正式名が出ない

画面共有やスクリーンショットで社名が並ばないよう、一覧では表示名だけを出す運用です。正式名は会社の編集画面と OCR の確認画面で確認できます。

困ったとき

一覧の「📬 メッセージ」から運営に直接送れます。不具合の報告は、どの画面で・何をしたら・何が起きたかと、可能ならスクリーンショットを添えてください。要望も歓迎です。

この手引きは随時更新します。